『Matt』の表紙イラストレーション|装画=吉實恵

 

Matt

 

出版社=集英社

著=岩城けい

装画=吉實恵

装丁=大久保伸子

 

『Matt』表紙のイラストレーションについて感想

 

表情が、すごくいいですね!

お互いに敵愾心のようなものを持ったような表情で対峙している、ふたりの存在感。

目を奪われました。

表情の肝となっているのは、やはり目なんだろうか。

下から睨むような目と、やや上から見下すような目。

右の男子の目は見下す形になっているのですが、まつ毛の上あたりにタテの線がすこし書かれていて、これが目の表情を決定づけていると思うのですよね。こんな目、描けるようになりたい。

鼻については、小鼻の線(鼻の穴の脇)をちゃんと描いているところが特徴的だなと思いました。

小鼻の線はつよく描き込むと必要以上に年齢が上に見えたり不細工に見えてしまうことが多い印象で、省略されることも多いと思うのですが、このイラストレーションではしっかりと描かれています。それでいて自然な絵で、不自然に年齢が上に見えるということはありません。大変ウマイですね・・・

 

色はざらっとしたり水彩チックなムラのある塗り方だったりで、個人的にとても好きです。

事実として手描きかどうかはわかりませんが、「手描き感」の持つあたたかみ、「人がそれを描いた」という感じは、見る人に絵の雰囲気とは別に安心感を与える気がします。

男子ふたりの表情に惹かれて本を手に取ったのですが、よくよく見ると装画は吉實恵さん。

先日表紙をレビューした「夏空白花」の装画の方でした。

 

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