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『下町ロケット』
作=池井戸潤
装画=木内達朗
装丁=大久保學
星が瞬いているから夜なのだろうけれど、青空と言われても信じるような絶妙な空の色。
下町の工場通りの建物は、黄色をベースに塗られている。
道路はその下り坂からの上り坂にいたる上下を、遠近の中で巧みに表現されていることにまず目を奪われるけれど、よく見るとその色は幾色もの細かい色がまざりあって、まるで繊維のような素材感を演出している。
下町ロケットはシリーズで続編もありますし、
文庫化していたりもするので、何パターンかの表紙が存在します。
その中でもダントツにぼくが好きな装画です。
好きすぎて暑苦しく語ってしまいました。
色が心地よくて、ちょうどよくデフォルメされたり省略されたりした建物や筐体の造形も気持ちがいい。
ずっとお手本にしたいイラストレーションです。
(2019年8月20日追記)木内達朗さんの作品集が出版されました!
素晴らしい密度と量、そしてクオリティを持った作品集です。
下記リンクにてレビューしましたので、ご一読ください。
[…] 木内達朗さん装画の「下町ロケット」の表紙でも感じたけれど、こういう一見矛盾したような事象を違和感なく、むしろすてきに見せることができるのが、イラストレーションのいいところなんだと思います。 […]