この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
博士の愛した数式
◆出版＝新潮文庫
◆著＝小川洋子
◆装画＝戸田ノブ子
『博士の愛した数式』表紙イラストレーションの感想
なんともやさしいイラストレーションですね。
色を塗りきらないやさしさ。
形を定めないやさしさ。
もちろん少年の造形もとてもかわいらしいのだけど、たとえばこれが線画だとしたら、ずいぶん印象が変わってしまう。
色の塗りによってもたらされたやさしさが、そのままこの表紙の印象になっているのだと思います。
構図としては少年だけでも成立しそうなところ、木の枝と葉っぱがあることで変化が生まれている感じがします。メインのモチーフのほかに何を配置するかが、イラストレーションにおいて重要であるとよくわかります。
それにしても、この作品は一度読んだはずなのだけど、この表紙のイラストレーションと記憶にある内容がどうしても結びつかない・・・。
再読しようかな。
