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賢者の怖れ
出版=ハヤカワ文庫
著=パトリック・ロスファス
訳=守岡桜
装画=中田春彌
装丁=仁木順平
『賢者の怖れ』表紙イラストレーションの感想
かっっっこいい!と思い手に取って見たら、「レビウス」の中田春彌さん装画でした。
この方の絵はほんとにかっっっこいいんです。
ひとつには、やはり目でしょうか。
この10年くらい、目の下のラインをはっきりと描く描き方が、マンガの世界では流行しています。(高野苺さんの「orange」でそれを確信しました。。)
中田春彌さんの絵では、それが直接的に目のかっこよさにつながっているように思います。だいぶ長い期間、日本のマンガやアニメーションでは、目の上のライン+黒目 という目の描き方が主流だったので、人物の顔の表現としては革新されてきたと言っていいのでしょうか。
あとは「髪の舞い上がり方」ですね。
これはLevius est1巻の表紙なのですが、本記事の「賢者の怖れ」6巻の表紙に通じる髪の舞い上がり方ではないでしょうか。
髪の束感に特徴があって、全体がぶわっと舞い上がる感じ。
これほどの画力なのでそのスキルを真似するというよりは、端正な顔を描きたいときに、資料に持ってくるのがよいかもしれません。