重なりまくる布が自然な色で塗られ、耽美な世界観を創る!『魔術師ペンリック』表紙イラストレーション|装画=アリストレーター

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魔術師ペンリック

 

◆出版=創元推理文庫
◆著=ロイス・マクスター・ビジョルド
◆装画=アリストレーター
◆装丁=大野リサ

 

『魔術師ペンリック』表紙イラストレーションの感想

 

イラストレーションの勉強のためというより、「かっこいいから」取り上げました。

めちゃめちゃかっこいいです。

この方は、中世ファンタジーのテイストで、衣装や小道具を描くのが本当にウマイです。

この表紙の絵でも、衣服の布地や装飾物が幾重にも重なって、その一枚一枚が異なる色相で美しく塗られ、王道だけど唯一性が高い世界観がつられています。布に描かれた小さな文様や、肩口にぶらさがるプリーツ状にひらひらしたものや、衣服の布地の端がひも状になったものなど、それ自体が何かはパッと見て説明できないのだけど、なんだかかっこいい。

しかもそれがかっこいい絵にするために描かれたような感じがしないのは、陰影に説得力があるからです。

特に影部分が美しいのですよね。青みがかった影の表現、とても心地よいです。

やはり、影は青 が王道なのですかね。

正直真似はできない。

どこか参考にできるものがあるのかもわからない。

だけど、こんなかっこいい絵を目指す気持ちをわずかでも持ち続けることは、絵をかくものの原動力のひとつとなるというそんな気がします。

 

 

 

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